今年は、麻疹の患者さんが例年の4倍程度になっているようです。2度のワクチン接種(1才児と就学前の年長児)の徹底で、日本での麻疹の流行は制圧されましたが、やはり東南アジアなどへの旅行や仕事での渡航後に麻疹を持ち帰る方が散見されていました。特に、麻疹ワクチンを受けていないまたは1回しか受けていない方がかかりやすいと考えられます。麻疹は空気感染ですので、飛沫感染のインフルエンザよりも感染力は数倍強いです。同じ電車に乗っていただけでも免疫がないと感染する危険性があります。麻疹のワクチンの効果は絶大ですので、接種歴の確認は必要です。成人がかかっても大変しんどい思いをすることが多く、入院になることも稀ではありません。ワクチン未接種のこどもさん(1歳未満など)がかかると肺炎や脳炎など合併症が起こることがあり、大変重症の感染症です。麻疹の感染後に細胞性免疫(細菌などに対する免疫)が低下することも知られており、乳幼児では麻疹感染後の重症細菌感染症が問題になることが過去には多くありました。肺炎球菌ワクチンやHibワクチンも普及しておりそのリスクは軽減されているとはいえ、やはり乳幼児の感染は避けなければいけません。1才になったっらできるだけ速やかにMRワクチンを接種すること、両親や周囲の大人も接種歴を確認し、未接種や1回接種のみの方は今すぐワクチン接種を検討してください。
麻疹の流行が平年の4倍程度になっているようです


