アレルギー疾患|にしむらこどもクリニック|京都市伏見区醍醐の小児科

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アレルギー疾患

アレルギー疾患|にしむらこどもクリニック|京都市伏見区醍醐の小児科

アレルギー疾患

アレルギーは、乳幼児のアトピー性皮膚炎、食物アレルギーから気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症など)と多くの病気がありますが、やはりアレルギー体質とアレルギーの原因物質に接触する環境とが合わさって起こると言えます。体質改善は難しいのですが、まずは原因を考え、原因の除去(実際は困難なことが多いです)や対症療法(アレルギーの症状に対する治療)でコントロールする必要があります。体質的で慢性的なものですので、ある一定の治療期間で治ってしまうということはありません。気長に根気よく付き合っていく必要があります。

当院では、必要があればアレルギー検査(血液検査)も行うことができます。しかし、症状がそれほどないのにも関わらず離乳食前の食物アレルギーの把握を目的に検査を希望される方もありますが、そのような検査はあまり意味がありませんので検査できないことが多いことをご了承ください。ご希望をお伝えいただければ個別に説明させていただきます。また、当院は舌下免疫療法(アレルギーの原因物質を少量ずつ毎日投与して免疫の過剰な反応を抑える治療)が可能な施設となっています。現在の所、スギとダニのアレルギー性鼻炎に対する治療のみですが、比較的体質改善に近い治療法となります。成人の方も含めてご相談いただければ対応いたします。

食物アレルギー

乳児期より食物アレルギーが出る可能性があります。お母さんのお腹の中ですでに感作されている場合もあり、離乳食前にアレルギーが出ることもあります。ただ、アレルギーの原因食品(5大食品としては、卵、牛乳、コメ、小麦、大豆)についてはアレルギー検査が陽性でも、明らかなアナフィラキシー(摂取後に全身のじんま疹、呼吸困難、嘔吐、血圧低下など重症のアレルギー反応を起こした状態)がなければ少しずつ食べて慣れさせていくのが一般的です。また、近年では皮膚からのアレルギー物質の侵入で食物アレルギーが起こることが言われており、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎は早期からコントロールする必要があります。

アトピー性皮膚炎

アトピー体質(アレルギー体質)がある子どもさんが、2か月以上続く(慢性的な)痒みを伴う湿疹があれば、アトピー性皮膚炎と言えます。アトピー性皮膚炎というだけで、食事の制限をする必要はありません。湿疹のコントロールが必要で、ステロイド外用剤、保湿剤など根気よく使用します。ステロイドの副作用を心配される方もありますが、量や期間を守っていただき、ステロイド以外の塗り薬も併用することでほとんど副作用はおきません。重症の方には最近、飲み薬や注射薬など新しい治療法が確立しつつあります。

気管支喘息

アレルギーによる慢性的な気管支炎(肺にある気管支の炎症)が気管支喘息と言えます。診断にアレルギー検査は必ずしも必要ありません。アレルギー体質(遺伝的な要因)でゼーゼーいう事が繰り返されれば喘息の可能性が高いです。乳幼児では、ウイルス性気管支炎でもゼーゼーいうことがありますが(風邪を引くとゼーゼーいう)、両親にアレルギーがあれば、乳幼児喘息と考えて本格的な喘息に移行する可能性が高くなります。定期的なアレルギーの薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬)やステロイド吸入によるコントロールが必要です。急に悪くなった場合は気管支拡張薬(飲み薬やテープ)などでの治療が必要となります。小学校高学年くらいまではきちんとコントロールしたほうがいいでしょう。

アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎

花粉(スギ、ヒノキ、イネ科の雑草など)が原因のアレルギー性鼻炎・結膜炎がいわゆる「花粉症」ですが、花粉以外でもダニ、ハウスダスト、イヌ・ネコなどの動物など様々なものが原因となります。季節性のものは、その時期の治療でいいのですが、通年性(1年中、ダニなどが原因の事が多い)の場合はコントロールが必要となります。症状によって日常生活に多少なりとも影響するような場合は治療してください。ダニ、スギに関しては舌下免疫療法(少しずつ抗原物質を身体の中に入れて慣らし、アレルギー反応が起きにくくする治療)が可能ですので、相談してください。

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