乳児健診・育児相談
乳児健診・育児相談
赤ちゃんの1か月健診は、お母さんの健診もあるので産婦人科で受けられることが多いと思います。京都市では、公的な健診(保健センターでの健診)が次は4か月健診になりますが、新生児期から乳児期早期には色々相談したいことや心配なことが増えてくるころだと思います。そこでワクチンデビューも生後2か月からですので、それに合わせて2か月健診を実施したいと思います。内容は、身体計測、診察、相談などとなります。2か月のワクチン接種時に行うものに関しては、特に費用は発生せず無料で行いますので遠慮なく不安なことはお聞きください。ワクチン接種時以外での相談などは、他の乳幼児健診と同様に2000円の費用が発生いたしますことをご了承ください。原則として、14:00~の予約枠で行いますので必ず予約をするようにお願いいたします。
「母乳は大切か?」という問いにNoという方は、医療関係者を含めて誰もいないと思います。母乳特に初乳には、赤ちゃんの腸管に免疫を付けるのに大変重要な分泌型IgAという感染防御因子が多く含まれています。赤ちゃんは基本的にお母さんのお腹の中にいる時は無菌状態ですが、オギャーと生まれて外の世界に触れた途端に多くの細菌など感染を起こす微生物と出会います。乳酸菌や善玉の腸内細菌だけならいいのですが、病気を引き起こす可能性のある細菌も多く存在し、そういう病原菌から身体を守るために初乳中(母乳中)に含まれる感染防御因子は大きな役割を持っています。ですので母乳はとても大切です。しかし、母乳の成分には個人差がありますし、お母さんの食事の影響も受けますので場合によってはアレルギーを引きおこす物質も含まれることもあります。また、なかなか母乳が出ないお母さんもあり、1か月や2か月のの健診で、体重増加が良くないことを指摘されることもあります。母乳が出ないことがお母さんの強いストレスになることさえあります。一番は赤ちゃんの体重が順調に増え健康に発育することですので、あまり悩まず相談いただき、人工乳(ミルク)を追加することに罪悪感を持たないで欲しいと思います。日本のミルクは大変優秀で、本当に少ししか必要ないけど重要な成分まできっちり含有されていますので心配いりません。でも母乳が重要であることには変わりなく、母乳は大切かという問いには迷わずYesであることは間違いありません。