新型コロナの流行が拡大傾向です|にしむらこどもクリニック|京都市伏見区醍醐の小児科

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新型コロナの流行が拡大傾向です

新型コロナの流行が拡大傾向です|にしむらこどもクリニック|京都市伏見区醍醐の小児科

 成人を中心に、新型コロナウイルス感染症の患者さんが増加傾向です。
 7月8日~7月14日の週でも報告では、京都で定点当たり9.48人となっています。定点というのは、感染症の報告をしている医療機関の事で、にしむらこどもクリニックも定点医療機関です。毎週、インフルエンザや新型コロナの患者さんが出ると人数、男女別、年代を報告しています。今の所当院では、1~2人/週の患者さんしか出ていません。これは、子供さんの集団での流行があまりないからと思われます。小児の感染者の多く、ほぼ全員ですが、家族内感染でご両親などからの感染です。保育園や幼稚園、小・中学校での集団発生が今の所ほとんどないですね。また夏休みに入りますので、クラブ活動などで拡大する可能性はありますが、2学期まで大きな流行にはならないような気がします。
 現在流行中のウイルスは、大きく分けるとオミクロン株の系列で「KP.3株」と言われています。東京大学医科学研究所によるとこのKP.3株は、「オミクロンKP.3株は親系統株であるオミクロンJN.1変異株と比較しても、より高い免疫逃避能を保持し、より高い感染力を保持する」とのことです。免疫逃避能とは、過去の感染やワクチン接種でできた免疫を逃れて感染し、ウイルスの増殖が見られ結果として、発熱などの症状が出てしまうという意味です。単純に言うと、オミクロン株流行以降にコロナに罹ったことがある人も再度感染するし、ワクチンも効きにくいということです。感染力もより強いと言われていますが、より重症化しやすいかどうかは分かっていません。こどもに関しては、以前より重症化しにくいとは思われますが、やはり十分な注意が必要ですので油断せず感染症対策をお願いいたします。

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