今年もあっという間に年の瀬が近づいてきています。気温もやっと下がってきたと思ったら、朝晩寒くて秋はどこへ行ったのかという感じですね。

先日、京都市の教育委員会から学校医勤続２０年の表彰をしていただきました。当院を開業して２１年以上経つのですが、開業して間もなく近隣の小学校の校医に就任しました。それから２０年ということで、本当に時間が過ぎるのは早いものだなと感じました。年齢が上がると時間の経過が早く感じるというのは誰もが持っている感覚だと思います。実は心理学者のジャネーがこのことを分析しており、主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられることを「人生のある時期に感じる時間の長さは、年齢の逆数に比例する」と評しています。これをジャネーの法則と呼ぶようです。そうなると１０歳の時に感じていた時間と６０歳の時に感じている時間は、６倍速く過ぎているということになり、今の１年間は、１０歳時の２か月にしか相当しないということになります。人生後半に差し掛かりそれは少し悲しい事ですね。まだまだやりたいことは山ほどあるのにと思われている方も多いでしょう。この早く感じる時間を少しでもゆっくりに感じる方法があるようです。それは、新しいことにチャレンジすることだそうで、同じことの繰り返しだと時間経過が早く感じ、色々新しいことを始めるとゆっくりに感じるのです。少しでも元気な間は、色々なことに挑戦し新しいことを始めてみることが、より充実した時間が長く過ごせることにつながるのでしょう。何か考えないといけませんね・・。